令和6年度予算特別委員会(R6.3.4)で質疑した内容を記載します。

令和6年度予算特別委員会(R6.3.4)で質疑した内容を記載します。
動画は、後日UPします。

1. 神戸ルミナリエ の地元事業者との連携企画について
(上原)
今年のルミナリエは分散型の開催や1月に開催することによって、市内店舗が通常閑散期となる時期に街に回遊性が生まれ、地元の事業者からも「これからも1月開催にして欲しい」と非常に良い評価をいただいています。
一方、新たな試みとして実施した特典については改善点があると考えます。有料観覧や募金をされると「Thank Youカード」が配布されます。QRコードをスマホ等で読み込むと、特典を受けられる店舗が表示され、周辺飲食店等への回遊性を促す取り組みですが、QRコードを読み込むと、小さな地図の上に丸印が重なって表示されます。横向きにしたら見やすくなるかと思ったら、地図は大きくならないので重なっているのは変わりません。通常、この時点で離脱してしまいますが、仕組みとしてはこの丸印をクリックするとお店の名前と特典が表示されるようになっています。しかし、重なっている下の〇は、地図を指で拡大しないと出てきません。こんな表示を見て、誰がお店選びをしようと思うでしょうか?店舗への誘導に全く繋がらないとしか思えません。地元の事業者からも「何やあれ、やる気あるんか?」と苦情を聞いており、アンケート結果でも参加店舗74件中5店舗からしか「期待する利用があった」という回答が得られていません。
「Thank Youカード」については神戸観光局が実施したと聞いていますが、神戸ルミナリエ事業全体として、経済観光局でも検証し、周辺店舗への誘導・売上向上に繋がる様に改善すべきと考えますがご見解を伺います。

(大畑経済観光局長)
今回のルミナリエにつきましては、様々な新たな試みというのを実施いたしました。その1つが、回遊性を向上させて、市内の飲食店にお客様に行ってほしいなというもくろみとして考えたわけですけれども、今、委員のほうからお話ございましたように、Thank Youカードを使ったQRコードのお店の案内、今、例示をいただきましたように、非常に分かりにくい、お店を検索しにくいということで、やはり画面の操作性であったり、お店に必ず結びつくという、そういったところがかなり反省すべき点があるのではないかというふうに私も感じてございますので、今日の御指摘も踏まえまして、次回実施する際には、もっと本当に商業者の方がこれに参画してよかったと言っていただけるような事業にしてまいりたいと考えております。

(上原)
 もう一つ問題は、参加店舗の募集についてです。ホームページで公募と聞きましたが、実際は、一部店舗宛にはメールで案内があったそうです。案内が有った店舗、無かったために何も知らず参加できなかった店舗と不公平が生じている状況は、どの事業においても有ってはならないと思いますがご見解を伺います。

(出石経済観光局部長)
Thank Youカードの件でございますけれども、ルミナリエのホームページに掲載しましたのが12月の20日からということで、準備にいろいろ手間取ったということで時期が遅かったというのが確かに反省点でございます。さらに、その後、時期も短かったということもありまして、思うように登録が伸びないという状況にございました。そういう限られた時間でもあったということでございますので、神戸観光局のほうから、ネットワークを通じまして個別にメールで拡散を図って、結果的には74店舗という参加になったという状況でございまして、次年度、実際にまた募集する際には時間を取りまして、またいろいろなチャンネルも使いまして、募集をやっていきたいと思います。

(上原)
 経済観光局には、チャレンジ補助金で構築したメーリングリストがあると思います。こういう情報こそ、該当する市内事業者に対して周知すべきと考えますので、市内事業者の情報を持っていない、センスが有るとは感じられない神戸観光局任せにせず、連携して最大限の効果がある取り組みにして頂きたいと思います。
 同時に開催されたKOBEバルも、次も参加したいと答えた店舗は14%しかありませんでしたので、税金の無駄遣いになりかねないと危機感を持って、効果を検証し、神戸観光局の事業にも関与して頂きたいと思います。
 今年度は神戸ルミナリエの1月開催が決定してから開催まで時間が短かったこともありますので、来年度は余裕をもって事業計画を立て、周辺店舗へのルミナリエ効果が波及する取り組みを期待します。地元店舗の方々からは、「効果のある取り組みをしてもらえるなら、参加費1万円でも良い」と聞いていますので、これまで寄付金に頼っていたルミナリエを地元の方々に喜んでいただく取組みに変えていく事で、持続可能なルミナリエにしていくべきと考えますが、ご見解を伺います。

(出石経済観光局部長)
このThank Youカードですけれども、74店舗が御参加いただいたということで、その後、アンケートを実施しております。24店舗から回答があったわけですけれども、期待どおりの、あるいは期待以上の利用があったというのは2割ということで、利用者はいたが期待ほどでなかったのというのが5割、利用者はほとんどいなかったという回答が3割ということになっています。また、ルミナリエ1月の開催の影響ということに関しては、プラスの影響があったというのが7割ということですので、この事業のコンセプトとしては、我々としても評価もしていいのかなと思っております。
次年度にはその辺りのことを改善しまして、このルミナリエというのは全国からお客さんが来ていただける、事業者にとっては絶好の機会ということがありますので、お話もありましたけれども、ちょっと次年度は余裕を持って、準備もしっかりして取り組んでいきたいと考えてございます。

(上原)
 いつも私言っていますが、アンケートで回答しなかったところに非常に注目していただきたいんですね。ほとんど回答してないじゃないですか。効果があったら回答したくなりますから。回答するっていうのは、すごく腹が立っているときと、すごく喜んでいるときです。ほとんど回答がないというのは、効果がなかったとみなすべきだと私は思います。
今年度の神戸ルミナリエ開催時、三宮が特に若い方々で非常に賑わっていました。あるオシャレな飲食店でスーツケースを持った市外からの旅行客にヒアリングしたところ、ルミナリエを知って神戸を訪れたのではなく、神戸に旅行したらたまたま開催されていたといった方が7割くらい居たとお聞きしました。本来は、神戸ルミナリエが観光客誘致にも寄与するべきと思いますので、市外に対する広報が不十分なのではないか検証し、改善すべきと考えますが、ご見解を伺います。

(大畑経済観光局長)
今、御指摘ございましたように、やはり観光客の誘客にどんどんつなげていくということが大事なことになります。今回その部分がまだ十分ではなかった―― いろんな準備期間とか、今回新しくやったということで、非常にスケジュール的にタイトだったところもあるかもしれませんが、次回からはしっかり旅行社ともタイアップして、宿泊につながるようなPRをしていきたいと思ってございます。