意 見 表 明
無所属　上原 みなみ

令和６年度神戸市各会計予算及び関連議案のうち、第31号議案、第32号議案について後述する理由から反対します。
また、「予算第１号議案　令和６年度神戸市一般会計予算」等の編成替えを求める動議については、反対します。その他の議案については高校生等通学定期券無償化をはじめとして市民に喜ばれる思い切った施策を評価する事から賛成いたします。
反対する主な理由は次の通りです。
（理由）
１． 水道料金の値上げについては、物価高騰が続く中、年金生活をはじめ収入が上がらない方々も含め、全ての市民の生活や健康に関わることであります。給水収益減少の主な原因が人口減少であるなら、少子化や人口流出超過が続くと予測される中、今後もさらなる値上げをしなければならなくなること。
２． 市バス運賃値上げについては、新型コロナウイルスを機に定着したリモートワークをはじめ、高齢化や人口減少の影響による減収を補うための市民負担増であります。普通区の値上げだけではなく、距離料金制であり現状でさえ高額な運賃の64系統においても、大人料金が全ての区間で20円値上げをされること。
３． 水道事業・市バス事業をはじめ、各局には経費削減ができる余地が多くあります。値上げより前に可能な限りの経営努力をすべきと考えること。

４． 現在、実質賃金がバブル期以降最低水準となっており、賃金上昇が物価上昇に追いついていない中、さらに生活に最も密着した物価である水道料金や、消費活動に影響する交通費を値上げすることは、行政として実質賃金を下げようとする行為とも言え、経済的感覚を疑うほどタイミングが悪い政策判断であること。
以上