令和6年度予算特別委員会(教育委員会R6.3.6)の質疑を掲載します。

令和6年度予算特別委員会(教育委員会R6.3.6)の質疑を掲載します。

1. 中学校給食のアレルギー対応について
(上原)
令和6年度から中学校給食の全員喫食が一部の学校で開始される。これまでは、給食もしくはお弁当の持参を選択することが可能であったが、今後、全員喫食が始まることにより、食物アレルギーをもつ生徒においては、ひとつ間違えば命の危険に繋がりかねない懸念もあり、安全が確保され、安心して食べられる給食であることが大前提であると考えます。
大豆油や卵等に関するアレルギー対応は小学校でも実施しているところだが、例えば、それ以外のエビやカニなどの甲殻類については単純に取り除くだけでは足らずエキス成分などからもアレルギー反応を起こすケースもあり、単にアレルギー食材だけではなく、重症度も認識し、個別対応が必要となります。
学校給食センターや民間施設調理方式から提供される給食についても、調理過程や調理器具の管理も含めた細心の注意を払っていただく必要があります。食物アレルギーが有っても、しっかりとアレルギー対応をすることで、より多くの生徒に給食を食べてもらいたいと考えており、今後全市展開されていく全員喫食制に向けてどのような対策を考えているのかご見解を伺います。

(竹森部長)
ご指摘の通り、アレルギー対応につきましては安全性を最優先に取り組む必要がございます。そのため中学校におきましても、小学校給食と同様に市内で統一した対応を行ってまいりたいと考えてございます。
事前に全員喫食に移行する前に、全生徒にアレルギーの有無について調査を行いまして、保護者、生徒と面談をしまして状況をしっかり把握し、教職員間で確実に情報共有を行いたいと思っています。その上で個別の対応を行っていきたいと思ってございます。また、調理施設におきましても、調理スペースの仕分けとそういったところの対策を徹底しまして、必要に応じてこの教育委員会の方から定期的に現場確認も行っていきたいと考えてございます。
献立につきましても、小学校給食と同じようにアレルギーがあってもできるだけ他の生徒と一緒に給食を安全に楽しむことができるよう卵や乳を入れないパンの提供ですとか同じ日の献立でアレルギーの原因となる物質が重ならないようにするという工夫を行っていきたいと思ってございますけれども、いずれにしましても、教職員1人1人が命に関わることであることをしっかり認識しまして、学校組織全体で対応できるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。

(上原)
例えば、生徒の悪ふざけ、あるいはいじめにより、意図的にアレルギーの食材が混入されることはあってはならず、アレルギー対応の観点からは、給食の際、大人が見ていない時間が有るのは不安に思いますが、見解を伺います。

(竹森部長)
給食時間は現在も担任教員等が教室において見守りですとか、昼食指導を行ってございます。当然、全員喫食移行後も、配膳や後片付けの時間も含めまして、引き続き見守り指導を行っていきたいと考えています。また生徒全員に対しても、好き嫌いではなくて安全の配慮からアレルギー対応を実施していること、それから自分にとっては何でもない食べ物が人によっては命に関わる場合があることをしっかり指導してまいりたいと考えます。このアレルギー対応につきましては、教職員はもちろん、周りの生徒も含めまして学校全体で注意する仕組み作りが大切でございます。共通の理解を深めていくことができるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。

(上原)
 現在の給食時間では、新たな中学校給食の体制の中で、配膳時間も必要になってくることから、しっかり噛んで食べる、食事を楽しむ等という時間的余裕が無いことを危惧します。せっかく温かく美味しいはずの中学校給食が、急いで食べないといけない苦痛な時間となってしまわないよう、十分に余裕をもった給食時間を確保すべきだと考えるが、見解を伺います。

(長田教育長)
給食時間につきましては、今上原委員ご指摘いただきました保護者生徒からも、やはり多くの要望をいただいておりますし、これまでも市会の場で何度かご意見もいただいてまいりました。非常に大事でしっかり対応しないといけないと思っており、食育の推進という教育的な意義がございます。しっかり噛んで食べると、いうことが大事でございますので、今年1月にも、準備の時間とは別に全員喫食以降は少なくとも20分以上の喫食時間を確保することを基本にするという旨を、全ての中学校に周知をしたところでございます。やはり学校生活全体への影響、休憩時間、部活動などをどうするかということを考える必要がございますが今後、順次全員喫食に移行をしていくことに合わせて、引き続き今申し上げた給食時間についての徹底を図ってないというふうに思っております。

(上原)
私自身、クラスで一番食べるのが遅くて、小学校でみんなが大好きな時間の給食が私にとっては辛かった経験が有ります。うずらたまごの誤嚥といった事故も有りましたので、全ての児童生徒において急いで給食を摂らないといけないという事が無い様に、常に喫食時間の確保が徹底されているのかも各校に確認して頂きたいと思います。