令和6年度予算特別委員会(教育委員会R6.3.6)の質疑を掲載します。
動画は後日UPします。
2.自校通級指導教室の周知について
通常の学級に在籍する障がいがある児童生徒が、障がいによる学習上または生活上の困難を改善・克服する目的として設置されている「自校通級指導教室」が、次年度新たに18校拡充され、その後も順次拡充する予定とのことで聞いています。また、教室の設置においては、新たに教員が配置されるため、児童生徒への支援をはじめ、教職員の負担軽減にも繋がることから、非常に良い取組だと評価しております。
一方、これらの取組が教育現場に十分に周知、浸透しているのかが重要だと思っております。事務局から学校に内容を説明したとしても、学校側が十分に理解していなければ、保護者への案内はもちろんのこと、理解が深まらず、せっかくの取組も知られないまま、利用すべき児童生徒も利用しないまま学校生活を過ごすことになり、教員の負担も軽減されることがありません。そうならないためにも、十分な周知、理解を進めることが重要だと考えるが、ご見解を伺います。
(柴田次長)
今委員おっしゃっていただきました私も同感でございます。学校側や教員が十分に理解していないということがあるとことも、ちょっと残念な話でございます。
新たに通級教室が設置される学校につきましては、説明会を2度実施してございましてその中で必ず設置校の教員、そして保護者の方に案内するように説明をしておるところでございます。これからも今おっしゃっていただいいただいたようなことがないように、教員は当然ですけれども保護者にも十分な周知を行っていきたいというふうに思っていおります。
(上原)
自校通級指導については、しっかり理解して頂かないと進みにくい取り組みであると推測します。対象となるのが、自閉症・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)・情緒障害の児童生徒とされていますが、「障がい」という診断がなくても対象になるということで、まずはこの点を前提に、学校が対象者を正確にカウント出来ているのかどうか、支援検討シートが全担任に上手く活用されているのかお聞きします。
(柴田部長)
ご指摘の通り対象者の把握については重要であると考えてございます。以前までは学校によって使用する基準などにばらつきがあったことから、令和4年度に支援シートを作成いたしました。校長会や、研修等を通じまして、各学校に対して有効活用するよう周知徹底しておりますけれども、今後も引き続き、自校通級指導教室の概要と併せて、積極的な周知に努めてまいります。
(上原)
(時間不足で発言できず:自校通級指導教室には、アンガーマネジメントなども指導できるベテラン教員が配置されるとお聞きしました。社会に出る前に学校で克服できる貴重な機会だと思いますので、有効に活用されることを期待しております。また、教員の方々からも、「生徒一人の問題行動により授業が進まない」という悩みも聞いたことが有り、そんな課題にも寄与する取り組みだと思います。)
通級指導を受けた児童生徒や保護者からの反応も良いとお聞きしていますが、「自校通級指導教室」と8つの漢字が並ぶと、硬いイメージがありますし、もう少し親しみやすいネーミングも検討して頂きたいと要望しておきます。