令和6年度予算特別委員会(こども家庭局2/27)で質問した内容を掲載します。

令和6年度予算特別委員会(こども家庭局2/27)で質問した内容を掲載します。
動画は、後日UP予定です。

1. 高校生等通学定期券無償化について
全国初の取り組みとして、メディアにも取り上げられ、非常に喜ばれる子育て施策でありますが、一方で、無償化の対象が市内の高校等へ通学する市民に限定されており、校区内なのに市外高校等へ通学する、あるいは近隣市の私学等に通う生徒がいる世帯については月額12000円を超えた金額の1/2しか補助されないという非常に不公平感が大きい問題があります。
具体的に12か月分の交通費で比較すると、北区の箕谷付近に住んでいる生徒が県立星稜高校に通う場合、市バス・JR・山陽バスを乗り継ぎ338,520円掛かるのが自己負担0円になり、一方で、西鈴蘭台から私学の白陵高校に通学すると神戸電鉄とJRを使って272,880円掛かるところ、補助額は64,400円だけなので、自己負担額208,480円掛かり、3年間に換算すると62万円以上の差となります。
高校生等通学定期無償化の目的は、大阪府が高校の授業料を無償化することにより、神戸市内の高校への志願者が減り、学力が低下する事が無い様に市内高等学校を守る事と、市内交通事業者の乗車収入を守る事と聞いていますが、先に述べた通学定期自己負担額の差から、白陵高校を志望する受験生の親は、「神戸高校にしなさい。長田高校にしなさい。私学ならもう少し頑張って灘高を目指しなさい」と、本市の交通費補助の観点からだけで子どもたちの志望校を変えさせようとしてしまいかねません。
高校は、義務教育と違って、子ども達の将来の目標に影響する教育機関でもありますので、大人の都合によって子ども達の進路が制限されない様に、高校生等通学定期券無償化の対象を早期に近隣市も含める様にしたり、市内交通機関だけでも補助する様に拡充したりすべきと考えますが、ご見解を伺います。
(中山こども家庭局長)
本市の教育環境を維持していくためには、市内高校の進学の一定のインセンティブとなるように、市内高校等に通う場合は無料化することとしたところでございます。
市外通学者の方の御負担というのも当然あるわけでございますけれども、これにつきましては現行の支援制度を引き続き行うことということで、負担を軽減するという取組をしてまいります。市外の通学者の支援につきましては、今回、拡充する制度の運用状況を見ながらの検討課題とさせていただきたいと考えております。
(上原)
 高校時代の友人関係は大人になっても継続する事も多く、人生において大事な教育課程だと感じますので、本市からの交通費補助の差によって、希望する進路を阻むことが無い様に、早期拡充をお願いします。