予算特別委員会(教育委員会)R53.1での質問&答弁です。

予算特別委員会(教育委員会)R53.1での質問&答弁です。

1.教育現場で理不尽受け入れを習得させてはいけない
2.学校体育館の夜間開放に伴う駐車場利用拡大
(上原)
学習性無力感からの解放という質問をさせていただきます。いじめや先生との問題で被害者の児童生徒の保護者から相談を受けることがよくあります。
昨年、数件お聞きした中で共通して感じるのが、対応が学校や先生の人間性とかモラルによって個人差がありすぎるということなんです。例えばこれ神戸市立ある学校で、SNS に動物の写真を載せてある先生似てると揶揄し投稿してしまった人たちがいるんですね。
それを見た別の生徒が「やめときw」というコメントをしました。
これ書き込んだあの生徒に対して、部活の顧問が「今日は練習に参加するな。頭冷やせ」というふうに言ってこの生徒を帰らせたんですね。
その後、他の部員たちの前で、この生徒のことを、「部活やめたらいいのにもう少しで手が出るところだった」と発言しました。
この生徒の思いも理解せず、この顧問というのは、やめとき W って書いてるんですけども、多分これを笑ってるというふうに認識したんだと私は推測するんですが、同様に揶揄したと一方的に勘違いをして、誤った指導をしてしまったということがありました。
その後、この女子生徒から事情を聞いたお母さんが学校に電話をしまして、顧問と話をして、先生こんなこと言ったんですかって聞きました。
すると、「いえいえ、言ってませんよ」と(顧問は)言ったんですね。
でも、これは他の部員たちに後から聞いてもみんなその発言を聞いてるんです。
ですので、顧問は嘘を言ってるんですね。
その後が問題なんですね。こんな理不尽な目に遭ったにもかかわらず、他の部員たちは、「でも部活やりにくくなるし丸く収めよう」と、その生徒に言いました。女子生徒は「わかった」と言って、もう何も問題なくお母さんも残る理不尽な思いを抱えながら何もなかったということにしました。
教育現場においてこんな理不尽なことを受け入れる、長いものに巻かれるというようなことを習得させていいんでしょうか。

(柴田次長)
委員おっしゃったことは私も初めて聞いて、本当それはもうおかしいことだらけで、はてながいっぱい私も飛んでるんですけれども、やっぱり今委員おっしゃいましたように、長いものに巻かれるという、そのようなことがもし生徒の中で起きているとするならばそこは、本当に何とかしなければいけないという私も強く思ったところでございます。
このたび改定されました、生徒指導提要の中にはそのようなことが書かれておりまして、生徒 1 人 1 人が何が正しく何が間違っているかを自分自身で考えることができるよう、自己指導能力、という名称で書かれておりますけれども、育成や、自身の思いを発言することへの安心感を持てる環境作りが重要であるというふうに書かれております。
そこの育成について、私どもも進めていきたいというふうに思っております。

(上原)
保身のために嘘をつく先生ってやっぱりいるんですよね現実的には。本当は良くないんですけれども児童・生徒も、「自分たちでは変えられない」とすぐ諦めてしまうんですよね。
理不尽な状況を変えられないってさっき、丸く収めようって言った生徒に言って私も自分が中学とかのとき考えて大人に見えるんですよね。何かその人の言ってることがいいように思ってしまうという風潮が日本ではあります。
こういうことを「学習性無力感」っていうんですね。
よく実験で言われるのが、ワンちゃんをね拘束して電気ショックを与えるんですね。
一番左側の方はボタンを押すと電気足が止まるんです。 でも、真ん中ボタンを押しても電気ショックが止まらないんですね。
そうするとその後拘束を解いて飛び越えられるような柵を作って、犬がいる側に電気ショックを与えると、普通は飛び越えて逃げますよね。でも、それが真ん中のボタンを押しても電気ショックが収まらなかった犬は、逃げないんですよ。これがもう何をしても仕方がないっていうことを学習してしまったという学習性無力感なんです。
こんな思考に教育現場で落ち陥らせてはいけないと思うんですね。保護者の方々からもよく聞くの言葉が「子供を人質に取られてるから何も言えない」って言うんですよ。
そんな学校現場でいいんでしょうか。
ぜひ、公正な相談窓口があるべきと考えるんですけどいかがでしょうか。

(高田事務局長)
相談窓口についてでございますけれども基本的にですね子どもを人質に取られてるから学校には言えないじゃなくって、そういうことも学校にきちっと言っていただきまた学校がそれを真摯に受け止めて改善が必要であれば改善をするとそういう関係性がないといけないと思うんですけれども。
一方でどうしても学校に言いにくいという場合は委員おっしゃるように学校以外の相談窓口この必要性というのも十分承知をしております。
今写していただいてるので恐縮ですけれどもここに書いてあるような様々なですね窓口において、それぞれ専門家なりが相談に応じるそして子どもさんのためには、24 時間フリーダイヤルで電話で相談を受ける神戸っ子悩み相談の他、SNSで相談ができる兵庫の悩み相談こういったものもございますので、そういうチャンネルを活用していただいて、相談したいときにいい適切に相談ができる、そういう環境を作っていかなければならないですし、その周知にも力を入れていかなければならないと考えております。
(上原)
現状の悩み相談なんですけど一つ一つ見ていたらなかなかきちんと当てはまるところがないんですね。例えば、子育て教育相談窓口に電話をしますと、お昼間は教育委員会に繋がるみたいですね教育委員会っていうと、やはり生徒や保護者にからすると、学校側なんじゃないかなというふうに思い込んでる人も多いんですよね。
夜になって心理系の資格を持った人が電話に出る委託があるというんですけども、その人が出たとしても、別に心の悩みで相談してるわけじゃないんですね。学校に対する理不尽を聞いてほしいだけではなくて、やっぱりこんな理不尽あっていいんですかっていう問題提起してるんですけども、やっぱり窓口としては適切ではないと思うんですね。
だから新たなできれば人権弁護士なんかがきちんと理不尽を許さないといって解決に取り組むようなそんな窓口があるべきだと思うんですけどいかがでしょうか。

(高田事務局長)
弁護士による相談の窓口といたしましてはなかなかこれあの常設で設けるということができておりませんけれども、令和 3 年度からですね、学校や教育委員会を通さずに弁護士に直接相談をし助言、アドバイスをいただけるような相談会を年に 3 回実施をしているところでございます。
これにつきましては今後も引き続き実施をするとともに、また兵庫県弁護士会ともご相談をさせていただいてよりよいものにしていきたいと考えてございます。

(上原)
その弁護士相談のこと昨日お聞きしたんですけれどもすぐにあの予約が埋まってしまうとそれだけ皆さん何か抱えてらっしゃるんですよね。
ですので、やっぱり私は常設にして、いつでも電話をして相談できる。私のところにたまたまかけてくれた人はいいんですけども、そうじゃない方もいらっしゃると思うんで、そういう相談窓口を常設するべきだと思うんです。
これは、非常に大きな問題だと思うんですね。
こういうトラウマはもう心の鬱になっていったり、あとやっぱり命を落とすことにもなりかねませんので、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますがいかがでしょうか。

(河野担当部長)
相談窓口の周知というようなところについてですね、さらに検討していく必要があろうかと思いますし、委員おっしゃられたような子どもが、あるいは保護者が安心して相談できる、あるいはその窓口へ繋いでいくっていうんですかね、そういったことも重要だと考えておりますので、そういったことをまた研究してまいりたいと思います。

(上原)子どもたちは大人のことを信用してない可能性もありますし我慢せずに相談していいんだ理不尽には立ち向かうべきなんだということの意識転換というのが非常に重要だと思います。

~体育館の夜間開放に伴う利用可能な駐車場を拡大すべし~

ICT を活用した夜間体育館の施設開放を進みが進み、令和 5 年度も拡大されると
のことですけども学校に十分なスペースがないことや、照明が十分に設置され
ていないことなどを理由に開放されている半数以上の学校で駐車場が使えない
状況になっています。
このために施設利用者は遠く離れた有料駐車場を使ったり、場合によっては路
上調査するということもありますので、ぜひ駐車場が使えるように取り組んで
いただきたいと思います。