まだ「虐待死」と発表はされていないものの、その可能性が極めて高いため、このように表現させて頂きます。

まだ「虐待死」と発表はされていないものの、その可能性が極めて高いため、このように表現させて頂きます。

(報道、記者会見等により判明した経緯)*NPO法人シンクキッズ後藤啓二弁護士まとめ

1.母親の妊娠時から行政が支援(特定妊婦といって、育児等に不安が有った)
2.本家庭には修くんと母親と祖母、母親の弟と妹2人が同居(弟の同居は昨年末から)
3.修くんは保育園にそれまで普通に通っていたが、本年2月ころから休みがちになりがちで、4月21日が最後の登園
4.本年4月20日に保育園職員が尻と肩にあざを発見、修くんは「誰かからされた」と話し、保育園は同月24日に「虐待の疑い」として区役所に通報。同日、区職員が家庭訪問し、あざについいて母親と祖母から心当たりがないと回答を得、修くんには会えず(遊びに行っていると聞く)。
5.5月1日、区職員が家庭訪問し、修くんに会うが(この日が面会最後)、あざは確認できず。母親から「子どもが祖母を殴るなど育てにくさがあり、児相で一時保護してほしい」と申し出あるも、翌日祖母から電話で「修くんが行きたくないと話している」と言われ、一時保護せず。同月9日、児相が祖母に電話したところ「一時保護は不要」、6月1日、区の職員が家庭訪問した際も、祖母が「一時保護は不要」と回答

本日、神戸市こども家庭局 家庭支援課に以下、問いました。

上原「神戸市は虐待を警察と全件共有しているのに、何故、本件は警察と連携出来なかったのか?」

こども家庭局「全件共有といっても、頭などに外傷があったり、性的虐待が有る場合のみ即時共有だが、それ以外の重篤でないケースは1か月分をまとめて翌月警察に報告する」
→まずは、これが問題!!
大阪府の様に、全件リアルタイムで共有しなければ、虐待による悲惨な事態に発展する可能性を回避できない。

しかし、さらに問題なのは、本件は、1か月分まとめての虐待リストにさえ、載せられていなかった!!
その理由は、「子ども家庭センターは警察と連携協定をしているが、区役所はしていない。保育所からの通報が区役所に有ったので」と子ども家庭局。

上原「また、縦割りですか!通報が区役所に有ろうが、警察に有ろうが、即、子ども家庭局と共有すべきでは?」→1~2か月に1度の実務者会議でしか共有されない。

次に問題なのは、「重篤な虐待かどうかの判断」
本件は、西区役所職員が重篤でないと判断したため、区役所職員しか動きませんでした。保育所職員からの通報翌日、5月25日に修くんのあざを確認しに家庭訪問したが、修くんは遊びに行っていると言われ確認できず。→なぜ、帰ってくるまで待たなかったのか?
保育所は複数のあざを確認し、修くんは「誰かからされた」と言っているのに、母親・祖母の「心当たりがない」の一言で「虐待の疑い」を簡単に払しょく(虐待を確認できず)としてしまった。

また、区役所職員が修くんに会えた5月1日(保育所であざ確認から11日後)には、あざが確認できなかった。
→代謝の良い6歳児、11日もあれば、あざも消えるでしょ!4/25~5/1まで1週間何していたの?(確認中)

こども家庭局「本件は、家族から一時保護してくださいと相談が有ったので、虐待の疑いではなく「相談案件」なのです。だから、警察にも情報共有の必要が無いと考えていた」

上原「相談の前に、保育所から通報があったのでは?あざを確認している保育所の証言、修くんの『誰かからされた』との訴えを軽く扱いすぎではないか?

虐待の疑いが少しでもあれば、警察が動かないと救えない場合が多いのです。

まとめると、外傷が軽微に見えるケースでも、虐待の疑いがあれば、リアルタイムで警察と情報共有する。そして、児相で確認が取れなければ、即警察が動く・・・という連携を強化すべき。

そして最後に、近隣住民の方も、「虐待かも?」と思えば、即、通報する義務が有ります。

6歳の子が一人命を失くしているのに、責任を感じているとは思えない神戸市でした。

#神戸市西区虐待 #穂坂修 #児童相談所 #神戸市 #虐待死