【いじめについて思うこと】神戸市会議員 上原みなみ市会議員として、児童生徒のご家族からいじめの…

【いじめについて思うこと】神戸市会議員 上原みなみ

市会議員として、児童生徒のご家族からいじめの相談を受け、学校に同行する事が有ります。
その度、驚いたり、呆れたり・・・

ケース①
1年にわたり、「死ね」と言われたり、箒などで突かれたり・・・
これを、いじめと認定せず、喧嘩両成敗で済ましてきたA小学校の担任が、状況説明で言ったこと。
「クラスで『悪い言葉を言わない』というルールを決めました。言ってはいけない『悪い言葉』もみんなで決めて、『死ね』と『キモイ』にしました。そうしたら、みんな言わなくなりました」と成果を上げたかの如く発言。

上原「それってルールで決める事ですか?「死ね」と言われたらどんな気持ちになるか?本当に死んでしまったらどうなるか?など想像力を働かせ、自ら考えて言わなくなるというのが教育ではないでしょうか?

ケース②
ある児童の持ち物がごみ箱に捨てられ、それに「死ね」と書かれてあったと友人Aから聞かされる。当該児童は泣きながら、そのことを保護者に伝えた。
翌日保護者が学校に伝え、友人Aから聴取し事実確認が出来たものの、現物(「死ね」と書かれた児童の持ち物)はゴミ回収済により確認できず。

これにより、学校は「犯人捜しはしない」「何も出来ることが無いと判断」した。新学級は、仲の良い友達とのクラスにすると・・・

上原「子どもが勇気を振り絞って、お母さんにSOSを出しているのに、本当に何も出来ることがないのですか?何故簡単にあきらめるのですか?

学校現場では、「いじめは許さない」「安心できる学校にする」という態度を明確に示し、「死ね」なんて書いた児童には指導するのが教育ではないですか?

そう伝えると、「少し話合わせて下さい」になりました。

ここの女性教諭は涙を浮かべていましたが、泣いている場合じゃないのですよね。
泣くことで被害者やその家族に寄り添っている様にはみえるが、何一つ解決はしない。
「被害児童を守ろう」「いじめの芽を摘もう」と全力で取り組まないと・・・と考える人は、同情して泣く・・・ではなく、「どうやったら解決できるか?」で頭がいっぱいのはずだと思います。