R7予算特別委員会(R7.3.10こども家庭局)の質疑&答弁を掲載します(その2)。
動画は後日UP予定です。
1.谷上フリースペースの活性化について
(上原)
駅前のにぎわいづくりとして、谷上駅前の谷上フリースペースは一定の役割があるとは思いますが、利用者数の推移を見てみると、令和6年1月の事業開始から5月の314人をピークに、特に11月から1月にかけては2桁に落ち込んでおり、新規利用者数も少なくなっています。この利用者激減の要因について、どのように分析しているのか、また今後の利用者、特に新規利用者を増やすような取り組みをどのように進めていくのか、伺います。
(子ども家庭局)
谷上駅前のフリースペースについてですが、駅前に若者の集まる空間を創出して、街の賑わい作りに繋げることを目的として令和6年1月より開設してございます。
開設当初と比較しますと、ご指摘いただいた通り利用者数が減少しておりまして、これは開設当初近隣に住んでいた中学生がグループで頻繁にご利用いただいていましたが卒業により利用者の入れ替わりがあったことも影響していると考えております。
この他利用者は学校帰りに誘いあって利用されるということが多いという状況がありますので、長期休暇中ですとか、部活動の大会の前後、それから受験期と重なると利用者数が減るなど、時期による変動も一定あると分析をしております。
また利用者属性を見ますと、リピーターの割合が高くなっていることから新規利用者数を増やしていくことが今後重要だと考えております。
(上原)
時期と季節柄っていうこともあるというご答弁でしたけれども、前年同月比より3分の1以下になっていますよね。ですからやっぱり要因としては分析不足だと私は思います。
神戸市は、谷上フリースペースの賃料として年間400万円支出していますから、例えば月平均100人の利用者があったとしても、一人当たり3,333円も掛かっていることになります。しかも新規利用率の平均が15%ですから、例えば月6回利用する中高生には市が2万円負担していることになり、あまりにも支援が限定的になってしまっています。
Instagramで、開催日時を告知されていますが、フォロワーが400人余りしかいません。そして、一般的な検索ワードである「谷上」で検索しても出て来なくて、残念ながら失敗に終わった「谷上プロジェクト」が表示されます。
どうしても、本市が2675万円のふるさと納税を使って支援した谷上プロジェクトの尻ぬぐいをしているとしか思われないので、最低でも利用者数の実数が月200人にはなる様に、取り組んで頂きたいと要望しておきます。
2.まちなか自習室に対する協力店舗への後押しについて
(上原)
令和7年度の新規事業として、カフェなどの空き時間を活用した中高生の自習スペース「まちなか自習室」に取り組むことに対しては、全国的にも先駆的な取り組みであり、政令市でも初とのことで期待しています。予算2千万円で委託事業者が30店舗以上の協力店舗を開拓すると聞いているが、まずは、想定する場所や予算の使い方などのプランについて、お伺いします。
(こども家庭局)
「まちなか自習室」の実施場所のイメージでございますけれども、学校の立地とか通学に利用する駅など中高生のアクセス性や、入りやすい雰囲気実習に適した設備などを考慮し、考慮する必要がございましてこれらの条件を備えたカフェやコワーキングスペースショールームの空きスペースなどに対して強力な働きかけを予定しております。
また、本事業業務の予算の使い方ということでございますけれども、本業務の運営につきましては民間事業者への委託を予定しており、今後プロポーザル方式で事業者を選定いたします。
具体的な予算の使途につきましては、事業者からの提案に基づいて決定することになりますけれども、協力いただく店舗等へのインセンティブも含めた店舗開拓に係る経費の他、中高生の利用登録時に必要となるシステムの整備や広報等の活用を検討しております。
(上原)
中高生が使いたい時間は放課後や休日であり、例えば、カフェについていうと、空き時間というのは営業時間中には考えにくいと想像します。
一方で、飲食店の中でもアイドルタイムがあるのはレストランですが、その場合、14時までのランチを終えてディナー開始までの間、14時半~17時頃までの時間帯になると思います。お店ではその時間、ホールでいうと清掃や片付け、キッチンはディナーの仕込み時間となり、お客さんが居ないといっても、自習で使ってもらうには店舗側からすると煩わしさが伴います。
そこで、場所を提供する飲食店も、自習する子ども達もWINWINになる取り組みとして、例えばお店の清掃などを15分間手伝った子は席を無料で使える様にすれば、協力店が増える可能性があると同時に、児童生徒の社会性を身に着ける取り組みにもなると考えますが、ご見解を伺います。
(こども家庭局)
本事業は基本的に店舗等の営業時間にスペースの一部をご提供いただくものでありますので、多くの店舗にご協力いただくためにはメリットも感じられるような仕組みが必要だと思っておりますそのため丁寧に説明をし営業に支障なく、快く子供たちを受け入れてもらえることが重要と考えております。
昨年協力いただけるカフェで試行実施をしましたがその際は平日の集客に苦戦しているので、ちょうど中高生にカフェのことを知ってもらいたいので協力したいというお声をいただき、参加を承諾いただきました。
そこで15日間で80名以上の利用があります。
なので、終了後も事業協力に前向きな店舗側のお声をいただくなどしておりますので、今後飲食店も含めてご協力いただける場所があるのではないかと考えております。ご提案いただきました社会性を身につける取り組みにつきましては、他都市の先行事例においても、高校生がスペースの提供のお礼に店舗のSNS広報を手伝うといった動きも出ていると聞いておりまして、どのような形になるかわかりませんが本事業についても中高生が社会性を身につける機会にもなるよう取り組んでまいりたいと考えております。
(上原)
似たような取り組みで、令和2年度末に、本市がスペースシェア事業者と連携した飲食店の空き時間・スペースをテレワーカーに提供するという実証事業がありましたが、利用実績が2か月で18件しかありませんでした。
成功させるには、単に委託事業者の利益となる事業ではなく、協力店舗にとってもメリットのある仕組みづくりが重要になると考えます。協力頂ける店舗に対しては、本市としても、例えば店舗に貼れるステッカーを配布するなど、協力頂いていることをPRすることと、また中高生に対しての広報が重要と考えますが、いかがでしょうか。
これまで店舗側へのヒアリングからも中高生世代にお店を知ってもらうことや、子育て支援に貢献している店舗だというふうに認知されることは非常に期待することだというふうな声を聞いておりますそこで市のホームページやSNS等を通じた協力店舗の紹介ですとか、ご提案のような店舗に掲出できる広告協力店舗等のPRに繋がるような広報も検討していきたいと考えております。
また本事業を運営する委託事業者の選定に当たってもあの店舗等の開拓方法として、店舗等がメリットを感じられる提案を求めているところでありますので、店舗や企業側の様々なニーズを把握した事業者の提案も踏まえまして今後ご協力いただける店舗の拡大や継続的な協力に繋がるような仕組み作りを検討してみたいと考えております。
(上原)
外から見てやはりこの店舗がそういうの協力店舗なんだなというふうにわかることっていうのが中高生にとってはすごく大事だと思います。
他局の事業で、参加店用のポスターやステッカーがお店のイメージに合わず、トイレに貼られているケースが有ります。そうならない様に、オシャレな飲食店の雰囲気を壊さない、飲食店が貼りたくなるデザインのステッカーをお願いします。
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