令和7年3月5日(水)予算特別委員会局別審査(教育委員会)の質疑&答弁を掲載します。

令和7年3月5日(水)予算特別委員会局別審査(教育委員会)の質疑&答弁を掲載します。
動画は後日UP予定です。

1.KOBE◆KATSU参加に必要な支援について
<上原>
最後になりますが、私もコベカツについて提案をさせていただきたいと思います。
まずコベカツ参加に必要な支援について質疑いたします。これまでの部活動に無かった多様な活動を含め、子供たちが主体的に選択し、中学生時代に楽しみながら触れる機会があるコベカツは、非常にメリットもある取り組みだと期待しております。アンケートを拝見しましても、細かく的確な設問に子供たちの希望や保護者の率直な思いが回答されていると感じました。アンケート結果からは、学習塾以外の習い事をしている小学4年生から6年生の回答者は76%、その費用は月額1万円以上が45%、5,000円以上から含めると77%になります。そして保護者が希望する活動頻度については、週4、5回、平日のみなら3、4回というのが多い回答でした。これら結果から想像するのは、現在の習い事の活動がコベカツにあれば移行するという子供たちも出てくるでしょうし、曜日ごとに複数の活動をしたいと希望する生徒も存在すると思われます。その場合、現段階で想定されているコベカツの月会費、週3回で3、4千円だとすると、2つのコベカツクラブを掛け持ちしても6,000円から8,000円となり、7割ぐらいの家庭にとっては、現状と比較してそれほど負担が大きくなるという心配はないのかもしれません。一方で、小学4年生から6年生の保護者アンケート結果ではありますが、習い事費用が月2,500円未満という家庭が10%あり、これまでの部活動なら必要なかった月会費が負担になる家庭も出てくると、考えられます。
その前提で質問しますが、最も重要なのが、家庭の経済事情によって、本来の目的である子供たちが主体的に選択することができなくなるということがないようにくれぐれも配慮していただきたいことです。子供というのは非常に敏感に大人の事情を感じ取り、遠慮してしまうものです。そこで生徒のやりたいことと選択に乖離がないか、担任をはじめとして周りの大人が注視する体制を徹底していただきたいと願いますがご見解を伺います。
<教育委員会>
ご指摘のようにご家庭の経済的な事情によって、子供たちがやりたい活動を諦めるというようなことはあってはならないというふうに思っております。したがいまして、できるだけ低廉な会費になるように、学校等の施設設備を活用して場所代にかかる負担をなくすとか、営利目的ではなく、不当に高い報酬、月謝を取っていただかないとか、そのようなことは、当然考えておるところなんですけれども、やはり持続的な活動にしようとすると、一定、携わっていただく指導者の方に対する謝礼といいますか、月謝そういったものも必要になってまいります。そういった移行後に発生する費用負担の考え方について明確にし、必要となる費用に対する財政支援をするように、国に対しても要望しているところでございますので、引き続き、働きかけをしていきたいと考えております。それに加えまして、本市としても就学援助制度における対応、これも含めて検討を進めていきたいと考えております。そういったことを講じた上で、子供たちがまた遠慮してしまうとか、あるいはその経済的な事情に限らず、決めきれない、なかなかよう選ばんというような生徒さんもいると思われますので、そういった場合には、教員が教育活動とも関連をさせながら、しっかりと子供に向き合って話をし、より良い選択ができるように子供たちをしっかりと支えていきたいと考えております。
<上原>
はい、ぜひ徹底していただきたいと思います。次に経済的困難により、生徒がコベカツを諦めなくて良いような支援についてです。教育長も支援が必要と認識されていて、先ほどからも就学支援制度が利用できないか、国へ働きかけを行うとのことでしたけれども、コベカツの先行実施は令和7年度からスタートしますので、早々に支援決定を迫られることになります。そこで、経済的事情がある家庭の生徒に対して※1は、例えばふるさと納税の仕組みなどを活用して企業からの寄附を募り、コベカツサポーター企業として紹介する取り組みも検討されてはいかがでしょうか。
<教育委員会>
先行実施における保護者の負担の問題※1と、それから企業からの寄附の観点※2でございます。この体験的な参加も含めまして、この先行実施のコベカツですけども、この段階ではこの保険料の負担が選択肢の制限とならないように、先行実施期間におきましては、生徒の保険料は公費負担したいと思ってございまして、今回の予算案に計上※1させていただいてございます。それからあの、この企業の協力は、もうおっしゃる通り私どもぜひいただきたいと思ってございまして、この企業版ふるさと納税、これにつきましても、今この活用について現在検討を行っているところでございます。また、コベカツ専用のホームページにおきましても、企業の皆様に対しまして、地域貢献ですとかCSR活動の一環としてご参画いただきたいという情報も発信しておりまして、ご協力いただいた企業を、何かコベカツサポーターというような形でご紹介するような方法も含めて検討していきたいと思います。
<上原>
はい、企業にとってもイメージアップになると思いますのでぜひお願いします。
コベカツクラブの体験会について質問します。コベカツクラブ1次募集であった申請件数が620クラブ、種目別ではスポーツ47、文化・芸術40あったのですが、コベカツ体験会を実施したのは、第1弾で8種目、第2弾で5種目、合計13種目しかありません。全種目からすると15%の実施率となっています。また、それぞれ募集人数が10人から30人ということで、人気の種目はあっという間に定員に達し締め切られてしまいます。これでは希望する対象児童生徒全員が体験できる機会にはなっていないと思いますので、体験会実施を促進していただきたいと考えますが、ご見解を伺います。
<教育委員会>
今年度実施しましたこの体験会でございますけれども、子供たちに実際にコベカツに近い活動を体験してもらって、具体的なイメージを持ってもらうということ、それからこの活動の様子を広く発信させていただくということで、今年度は現状の部活動にない種目
の体験会を実施してございます。今後ですけれども、今審査を行っているところでございますけれども、審査を経て、この登録されたコベカツクラブ、そちらの方で個別に体験会を開催することですとか、先ほどもお話しいただいた先行実施も想定されて参ります。希望する生徒ができるだけ参加できますよう、そのような情報の積極的な発信に努めてまいりたいと考えてございます。
<上原>
はい、全コベカツクラブに体験会実施をお願いして、希望する子供たちが全員参加できるというのが理想ですけれども、それが困難でしたら部活で言う仮入部のような期間を設けて、例えば1ヶ月間は無料でいろんなコベカツクラブを体験できるような対応は考えられないでしょうか。
<教育委員会>
これにつきましても、この体験会ですとか、仮入部体験入部、そういった期間の設定につきましては、基本的にそれぞれのコベカツクラブでご検討いただくことを想定してございます。教育委員会としましては、その子供たちが、多くの選択肢の中からやりたいことを選択しやすくなるように、こういったことを各クラブの実情に応じまして、可能な限りそのような機会を設けていただけるよう働きかけを行っていきたいと思ってございます。
<上原>
はい、ここはコベカツクラブ任せにせずに、仮入部期間は市で月会費を負担するとか、そういう取り組みをしていただきたいと思います。

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