3月3日に行った令和7年度予算特別委員会(港湾局)への質疑&答弁を掲載します(その2)動画は後…

3月3日に行った令和7年度予算特別委員会(港湾局)への質疑&答弁を掲載します(その2)
動画は後日UP予定です。

2.客船誘致における市内経済への波及効果
(上原)
 令和5年の神戸港への客船入港数は91隻であり、令和4年の59隻と比べると増加しているものの、令和元年134隻などコロナ禍以前の水準には到達していません。一方で、令和5年、入港数No.1の横浜港は171隻、前年82隻から倍増しており、ほぼコロナ前に戻っていると見えます。神戸港においては、「ぱしふぃっくびいなす」が運行停止になったという要因がありますが、入港数トップの横浜港の取り組みから倣うべきことはないのかお聞きします。
(港湾局)
今ご指摘のありました神戸港を母港として運行していましたパシフィックビーナスがコロナ禍により事業廃止となったことが、コロナ前の水準に戻っていない大きな要因であるというふうには我々としても考えているところでございます。
今お話にありました横浜港でございますけれども、日本客船の飛鳥2が日本丸の母港として発着港になっている他、多くの外国籍客船の、これも発着港として利用されてるところでございます。その大きな要因といたしましては、関東のマーケットの規模というものもございますが、外国籍客船に乗船する外国人の多くはアメリカ・オーストラリア・ヨーロッパから直行便が多い羽田、成田国際空港からの人の流れが多く最寄りの横浜港を利用する傾向が強いというふうに考えてございます。
この発着港は、宿泊観光、買い物食事物資の調達などの需要が生まれることから、地域経済の波及も効果も高く横浜と同様に、今後神戸港においてもできるだけ多くの発着クルーズの誘致を進めていくべきだと考えてございます。
そのため、海外船社などの本社訪問に加えまして国際見本市への参加、船社の航路決定責任者を対象としたファムトリップを積極的に実施してございます。
その結果、昨年末からバイキングクルーズが、今年、バーキンクルーズが就航した他、今年3月からアメリカのアザマラクルーズが初めて神戸発着クルーズを開始するなど、神戸港を発着港として利用する船社が徐々ではございますけれども増えてきている状況でございます。
今後の取り組みといたしましては海外船社へのプロモーションに加え日本籍客船も昨年12月の三井オーシャンフジに続きまして、今年の夏には、新造船の飛鳥Ⅲというものが就航することから、日本籍客船の発着クルーズの誘致を行うとともに、ブラインドクルーズなど神戸港を発着するクルーズ船の誘致を強力に進めてまいりたいと考えております。
(上原)
 神戸港国際化によってクルーズ船にも影響して良い影響があるといいなというふうに思っております。
神戸経済への波及という観点では、神戸港へ入港しても、乗船客の多くが大阪や京都観光に向かってしまうのでは効果が少ないのですが、神戸市内で観光や食事を楽しんでいただける取組み、また目標とする指標など戦略を伺います。
(港湾局)
今ご指摘のあった神戸市内で観光や食事を楽しんでいただける取り組みというのは我々としても強化していかないといけないというふうに考えております。これまで神戸市内のオフィシャルツアーとしては、六甲山、有馬、酒蔵ツアーというのが定番でございましたけれども、最近では竹中大工工具館、水道水のつまみ食いツアーなども喜ばれていまして、将来的には船会社のオフィシャルツアーに繋がるように例えば摩耶山のハイキングでありますとか、相楽園でのお茶体験なども取り組んでいただきたいというふうにプロモーションを行っているところでございます。さらに、こういうプロモーションに加えまして、ターミナルに多言語で通訳案内を行うスタッフの配置であるとか、大丸へ繋ぐシャトルバス、ナイトバスとかメディアにも実証実験をいたしまして市内での回遊性を図るような取り組みを今後とも続けてまいりたいと考えております。
(上原)
クルーズ客が神戸に着たら、「神戸ビーフ」を食べたいという要望をよく聞きます。北野ノスタも出来ましたし、客船へのセールスをしっかり実施することで、寄港した際は神戸の良さをもれなく味わってもらって、経済効果が最大限得られる様に取り組んで頂けるよう要望して質疑を終えます。
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