10月9日に神戸市会で開催された私の総括質疑を掲載します。
2.神戸モデル標準服のルール・購入方法について
(上原みなみ)
次に、神戸モデル標準服のルール、購入方法について質問します。
令和7年度には全ての神戸市立中学校で購入・着用が可能となる神戸モデル標準服は、現在移行期間として33校で導入されています。ただ、学校ごとにリボンやネクタイの着用の可否が決められたり、ブレザーやスカート、スラックスの素材を限定した推奨販売店を定めたりと、合理的でないルールや実質的な制約が課せられております。
これについて教育委員会の局別審査では、学校運営協議会等で十分協議して方針を考えるべきとか、生徒・保護者に分かりやすく周知するなど答弁されましたが、そもそもなぜリボンやネクタイ着用の可否を学校統一として定める必要があるのでしょうか。他人に迷惑をかける行為でないことは、生徒が自分の頭で考えて決めたらよいことで、子供たちの自主性を妨げるルールは極力なくすべきだと考えます。今つけたくなくても中学校生活の間でリボンやネクタイを着用したくなることもあり得ますので、希望する生徒が好きなときに自由に着用できるようにすべきと考えますが、御見解を伺います。
(福本教育長)
子供たちの生活ルールについてですが、今全市の小・中学校でルールの見直しやその他取り組んでおりまして、やはりその際は、もう制服にかかわらず子供たち、児童・生徒が主
体的に考える機会を設けて意見を聞くようにという取組をさせてもらっています。
今回の神戸モデル標準服なんですが、これは、もともとあった制服は、当然それぞれの学校で決めてきたんですけれども、御存じのように保護者の経済的負担への配慮でありますとか性の多様性への対応等、制服を変える機会を捉まえてそういうモデル服を統一して入れてみたらどうだということで、今のような形で進んでおります。
その際に、やはり学校によっては、それまで使っていた、例えばポロシャツなんかを使っていたやつはそのまま使うというようなことで、やはりそういう配慮をしたためにリボンがそぐわないと。そんなことで一定リボンやネクタイの着用について見合わせた学校があったようです。ただし、これは委員が御指摘いただいたように、やはりせっかくあるものですし、やはり標準服の着用の仕方については、やはりもう1度生徒や保護者の意見をしっかり聞いて、希望を聞いてきちっとルールを決めていく、運用を決めていくように学校に改めて周知していきたいと、そのように考えます。
(上原みなみ)
多数決で決めるものではないので、ぜひ選択制にしていただきたいと思います。もし選択制をしないという中学校がありましたら、その理由が合理的であるかをしっかりと聞いていただいて、教育委員会としては学校任せにせずに、趣旨の理解・周知をお願いしたいと思います。
また、学校説明会の後、推奨販売店だけが学校に来て採寸する現状では、生徒・保護者は素材の違いに触れてみることもできず、どうしても推奨販売店での標準服購入に誘導されてしまいます。
そこで、学校での採寸時には別素材の標準服も展示すること。また、届出販売店において、インターネット購入ができるように、市としてもECプラットフォームを用意するなど、推奨販売店では採寸だけでもよいという選択肢があるという仕組みを周知すべきと考えますが、御見解を伺います。
(福本教育長)
元々どこでも買えるようにというのが標準服の考え方でしたので、そのように進めていきたいと思っておりますし、推奨販売店のほうも複数のサンプルが展示できて周知できるように、可能な範囲で周知をしていって、次回からそういう形で利便性を高めていきたいと思います。