2月24日開催の予算特別委員会(文化スポーツ局)質疑&答弁です。

2月24日開催の予算特別委員会(文化スポーツ局)質疑&答弁です。

1.神戸市立自然の家リニューアルに伴う利用料金等について
2.神戸国際フルートコンクール入賞者演奏会が空席だらけだった件

(上原みなみ)
神戸市立自然の家は、この4月より新たな指定管理者による運営が始まり、開始され、令和6年4月を予定しているリニューアルオープン後は、利用者数をコロナ前の令和元年3万人から、令和6年度には6万7,000人に、令和14年度には7万4,000人にと、コロナ前と比べて倍増する見込み提案があったと聞いています。まず、この利用者倍増提案、実現する見通しをどのように評価しているのかお聞きします。

(加藤文化スポーツ局長)
自然の家のリニューアルでございますが、リニューアルに当たりましては、私どもとして問題認識持ってございましたのは、全体として利用者数が減少しているということと、施設が老朽化していると。さらには有効に活用できてない余地のあるところも結構あるなという、この3点でございます。そうした中で、学校団体利用に今までは限っておった部分を、拡大できないかということと、民間活力でさらにリニューアル経費も捻出できないかと、こういうことを考えた次第でございます。

具体的に提案を頂いたわけでございますけども、学校園はなかなか今後、子供たちが数が減っていく中で、大きな増加は見込めない中で、やはりターゲットとしては家族等の一般利用を受け入れることということで、しかもその時期というのは、学校利用とはまた違う時期にずれますので、そうしたところの部分についてリニューアルを図っていただけるというような御提案だと承知しています。

具体的には、テント施設を増設して、土日とかゴールデンウイークとか夏休みを中心にやっていくと。あるいは、休憩所とかカフェというのを増設することで、登山客とかハイカーとかと、これまでは立ち寄りできなかったんですけども、そうしたところも立ち寄りをしていただくというような形で提案していただいた。さらに、民間事業者からの独自の投資としては、キャビンなんかも造っていただくということでございますので、併せてキャンプとかキャビンとか、そうした辺りの家族利用を大きく取り込むことで、この数字を達成していけるものと思ってございます。

(上原みなみ)
私も、湖を利用したカヌーとか、あとサップとか、すごく楽しみなんですけれども、1つ心配なのが、新たな事業者等の利用料金について、今、協議中ということですけれども、来年度は利用料金制の導入とか、料金新設の条例改正が予定されています。ぜひ、市内、学校園の子供たちが利用制限されたり、また利用料金が大幅に増加したりしないように配慮していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(平野文化スポーツ局副局長)
今、リニューアル後の自然の家の利用料金につきまして御質問をいただきました。今回のリニューアルに当たりましては、市内の学校園の子供たちにこれまでどおり、もしくはこれまで以上に自然の家を利用してもらうことが最も重要だというふうに考えております。そのため、指定管理者の公募の際には、料金についても提案の対象としましたけれども、市内の学校園につきましては、既存施設を現行の料金と同水準の料金とするように、あらかじめ条件づけをしておりました。また予約につきましても、現行もそうなんですけれども、市内の学校園につきましては、ほかの利用者より早い時期から受付を開始するということを、今後も予定しておりまして、これらによりまして市内の学校園の子供たちの利用が制限されるような事態が起こらないようにというふうに考えております。

それと併せまして、学校園に加えまして、現在もボーイスカウト等の市内の青少年団体、その他、学童保育とか放課後デイサービス等の公益性の高い市内の学校が利用する場合におきましても、リニューアル後につきましても、現行と同水準の利用料金となるよう、これも事業者公募の時点で条件づけしているところでございます。

先ほどちょっとございましたけれども、新たに今度増やしますファミリーとか個人、これにつきましても、新たに受け入れる方の利用料金につきましても、設定をこれ新たにしてまいります。こちらにつきましても、近隣地域の類似施設の料金等を参考にしまして、できるだけ利用しやすい料金というのを検討してまいりまして、検討していく、これが早めにプロモーションしていく上でも非常に重要でございます。来年度のなるべく早い段階で、議会にお諮りしていきたいというふうに考えております。

以上でございます。

(上原みなみ)
安心しました、ありがとうございます。

では、次に、第10回神戸国際フルートコンクール入賞者演奏会についてお伺いいたします。

世界3大フルートコンクールとして位置づけられている神戸国際フルートコンクール第10回大会が、コロナ禍で対面式からオンライン開催に変更になったにもかかわらず、国内外から過去最多の483名の応募があり、審査が行われました。昨日、神戸文化ホールにおいて開催された演奏会は、優勝者をはじめ入賞者を海外から神戸にお迎えして、世界最高のパフォーマンスを直接耳にする、リアルでなければ伝わらない貴重な演奏会でしたが、満席にはならず、チケットの販売が伸び悩んだと聞いております。まず、昨日の観客数、空席状況からお聞きします。

(宮道文化スポーツ局副局長)
昨日の観客数、神戸文化中ホールでございまして、観客数としては413人がお昼の部でございました。夜の部は細かく申しますと294人という結果でございました。

(上原みなみ)
それはですね、600人以上入れる席数がありますので、昼の部が4割、夜は6割の観客席が空いていたということになります。世界3大フルートコンクールの開催地神戸として非常に残念ですし、世界的なフルーティストに対して、空席が目立ったことを大変申し訳ないと思われませんか。

(宮道文化スポーツ局副局長)
私、第9回、存亡の危機にあったときから、懸命に取り組んできた立場から申し上げますと、第9回のときは決戦のところですが満席になって、入場をお断りするような状況にございました。その点から申し上げると、いささか優勝者、入賞者に対して申し訳ないというところはございますが、そのときはリアルな場で、非常に多くの取組を事前からできて、十分に準備が整った上で、機運醸成を図ってゴールを迎えてたというところがございました。今回、本当ですと、披露演奏会というのもそのときに行うものでして、前回は財界も一緒にやりましたので、ポートピアホールへ移してということでしたんで、1,400人ほどの方に見ていただいたということになってございます。

今回、1年、オンラインでやった後、さらに1年空いてということで、できるだけ時期は短くしてやりたいということで、熱が冷めないうちにというふうには思ってございました。そういう意味では、広報もいろいろやってまいったつもりですけども、現実にはそのような状況にあったということは、私も非常に残念で、反省すべきは反省して、きちっとこのような午前中、御答弁にもございましたように、神戸が世界に羽ばたく方のキャリアに書いていただいて、よかったまちだと、彼女、彼らから言ってもらえるような、そういう場にしなければいけないと思っております。

(上原みなみ)
東京のあの演奏会は、割と席が埋まっているんですよね。だから、開催地なのにすごく不思議なんですよ。コロナのせいだけっていうことは、ちょっと言い難いと思うんです。このような権威ある世界のトップクラスの演奏会が神戸で開催されることっていうのを、ほとんどの市民は知りませんでした。その結果だと思うんですね。市として戦略的に広報すべきであったと考えますが、これまでどんな広報をされてきたんでしょうか。

(宮道文化スポーツ局副局長)
11月の末にやることが決まりまして、そこかなというのは、主にはやはり時間があまりない中で、やっぱりフルートに関心をお持ちの方が多くいらっしゃる、例えば学校の吹奏楽部ですと、2人、3人、同じ学年にフルートの方がいらっしゃったりしますんで、そういう子どもさんたちも含めて聴いていただけるように、音楽関係者中心にやってまいったというところが、実は市民の方々に浸透が足りなかったところではないかと反省しております。

(上原みなみ)
デジタルサイネージとか、地下鉄の中づり広告とか、公共交通機関の駅でのチラシ配布など、まだまだできることあったと思うんですね。18歳以下が無料で観覧できるユースシートが200席もあったのに、夜は10席しか埋まらなかった。もうこれは市のラインで配信してもらったり、すぐーるで配信してもらうなど、いろんなことができたと思いますので、今後、ぜひよろしくお願いします。