3月9日神戸市予算特別委員会(文化スポーツ局)での質疑です(その2)。

3月9日神戸市予算特別委員会(文化スポーツ局)での質疑です(その2)。
2.神戸「本」の文化振興プロジェクトについて
 本事業は550万円の予算が計上されており、ふだんあまり本を読まない層をターゲットにし、SNSでの発信や書店連携、さらにはKOBE BOOK FAIR&MARKETの開催を行っています。本と人との出会いの場をつくるという目的自体すばらしく、インスタグラムの投稿も真面目に取り組まれている様子を拝見します。私自身この質問をすることになるまで、この存在を知らなかったので、まだ拡散途中なのかもしれません。インスタグラムBOOK CULTURE KOBEは、昨年8月にアカウントを開設し、本から離れている人をターゲットに、今朝時点のフォロワー数が890とどんどん増えていますので、着実に増えているということそのものだと思います。本を読まない層にアプローチするには、直感的に目を引く視覚的なアプローチも必要ではないかなと思いました。洗練された写真表現や最新の画像生成技術などを駆使した独創的なビジュアル展開も取り入れるなど、スクロールする手を思わず止めてしまうような工夫があってもよいかもしれません。既存の読書好きにしか届いていない現状の運用方針をどう分析されているのか御見解を伺います。
○中山文化スポーツ局中央図書館長 
 インスタグラムでございますけれども、試行錯誤しながら、去年の8月から6か月間ちょっと運用したところ、神戸で活躍する人を紹介する本との出会いっていう投稿と、あと動画ですね。動画につきましては、それを投稿した際に、フォロワーが大きく獲得できるような傾向が分かってまいりました。2月以降、そのような投稿を続けて行ったことにより、委員おっしゃったとおり、フォロワー数を伸ばすことができつつあるところでございます。
 今後は、さらに3月に開催いたしますKOBE BOOK FAIR&MARKETにおいて、フォロワー数獲得のための来場者向けのキャンペーンを実施する予定でございます。今後さらにフォロワー数は増加すると、これによって考えてございます。
 先ほど委員おっしゃったように、日々の投稿に対する反応をきっちり分析して、フォロワーをさらに増やしていけるよう、御指摘の生成技術の研究や活用も含めた独創的なビジュアル展開を検討して、より身近で効果的な情報発信ができるように努めてまいりたいと考えてございます。
○(上原みなみ) 
 私自身、以前はお風呂の中にも本を持ち込んで読んでいたぐらい読書好きだったんですけども、最近は読書離れしているんです。まさに、この取組の、 プロジェクトのターゲットに私になってると思うんですね。ただ、今のままでしたらやはり本を好きな人にしか目に留まらない、本から入るとどうしてもそうなってしまいますので、例えばなんですけど、犬とか猫が本を読んでる様子とか、そういう何か動物と絡めるとか、あるいは男の子が初恋の相手にメッセージを送るんだけども、最初は全然相手にされなかったのが、本を読んで表現力や愛情表現が豊かになって、だんだん相手にしてもらってハッピーエンドになるとか、何かそういうストーリーを載せると、ちょっと本から入らずに、本を好きじゃない人でも入っていけるような、そういう取組になるのではないかなと思います。BOOK CULTURE KOBEをフォローさせていただいたので、ぜひ私の心揺さぶるような投稿をしていただきたいと思います。
 次に、KOBE BOOK FAIR&MARKETなんですけれども、この週末、3月14日・15日に第2回が神戸ファッションマートで開催されます。第1回の実績が、来場者4,500人に対して売上冊数は約2,500冊という2人に1人ぐらい本を買われてるんですね。また、売上金額が342万円ということで、この数値について文化スポーツ局としてどのように評価されているんでしょうか。
○中山文化スポーツ局中央図書館長 
 BOOK FAIRでございますけれども、出店者の中には大型書店もあれば個人経営の書店とか出版社、小さなZineをやられてるい方とか、ごく小規模な出店が含まれていることを勘案いたしますと、イベント全体では売上げに寄与できている部分もあるんじゃないかなと考えてございます。
 アンケートを出店者に取りました。想定以上の来客があったとか、かなり売れたとか、今後も継続的に開催してほしいというような好感触をいただいているところでございます。
 また、来場者向けのアンケートを取りましたところ、BOOK FAIRに出展していた書店に、翌日、実際に足を運んでみたいというコメントが多くあります。そういう意味では、イベントは当日だけにとどまらない効果も期待できているのかなと考えてございます。
 第1回が好評であったので、第2回目となる今年は、開催日を1日から2日に増やしまして、出展者数も70から110組に拡大して開催したいと考えてございます。さらに、来場者のみならず今度はイベントを通じて出店者同士が交流する企画も考えてございますので、行政と民間が協働することで、単なる販売イベントにとどまらない本の文化を生み出す場となることを期待してございます。
○(上原みなみ) 
 うれしい声も聞かれたということで、第2回も非常に期待したいと思います。
 ただ、このままの延長線上で、やっぱり本を読まない層にアプローチするというのはかなり難しい、もう少しインパクトがあってもいいのではないかなと思います。例えば、近隣の明石市では、あかし本のまちビジョンを掲げ、市内のカフェや病院などにブックスポットを認定して、まちの至るところに本を配置する取組を進め、年間貸出冊数は300万冊という成果を上げています。イベント会場に呼び込むのではなく、明石市のように自らの日常の動線上に本を仕掛けるという発想の転換もあってもいいかもしれません。
 神戸「本」の文化振興プロジェクトという名前もちょっと硬すぎませんか。本を読まなくなった私がぜひ読書にこう戻ってくるような、そんなプロジェクトを目指していただきたいと思います。