令和8年2月27日予算特別委員会(こども家庭局)
1.児童養護施設対象者等への支援について
〇上原みなみ
国の交付金を活用した物価高対策として、本市の予算編成は一度っきりの給付だけではなく、効果が持続する施策を実施することを目的とされています。
今回、児童養護施設退所者等400人に対し、1万円相当の食料品や生活用品を配布する事業が組まれています。特に厳しい環境にある人が多く含まれており、有意義な事業だと思いますが、一度っきりの配布で十分な支援となるかは疑問です。
継続的な支援を実施することで、支援を受けた方々が後に困っている方に手を差し伸べるような土壌が生まれるかと思いますが、まずはこの事業の狙いと御見解を伺います。
○丸山こども家庭局副局長
児童養護施設等の退所者は、親族等の支援が乏しく、孤立に陥りやすい状況のため、継続的に支援につながる仕組みが重要であると考えております。
施設では、従来から自立支援を担当する職員が退所前の生活準備から退所後の相談対応まで切れ目のない支援を行っているところではありますけれども、年数の経過とともに連絡が途絶えて支援につながりにくくなるという課題がございます。このため、今回の食料品配布の際に、職員が生活状況や困り事を聞き取ることで必要な支援に継続的につなげていきたいと考えております。
御指摘いただきましたとおり、一度きりの支援とならないように、出身施設を通じた食料品の配布をきっかけとしまして、困ったときには施設を頼れるという認識をしてもらえるよう、本事業を通して退所者に周知をしてまいりたいと考えております。
○上原みなみ
ただ物資を配るだけで終わらせるということではないという意気込みをお聞きしましたけれども、予算説明ではこの事業において若者たちの希望を聞くという、何が欲しいのか、何に困っているのか、希望を聞くとお聞きしました。
令和8年度の新規事業として、2,200万円を計上し、孤立を抱える子供・若者を公的支援へつなぐ社会的養護自立支援拠点事業が創設されます。厳しい困難の中にいる人ほど頼りにくい、助けを求めにくいという心理状況があります。
今回の1万円相当の物資配布やヒアリングの機会を単なる給付窓口で終わらせるのではなく、アウトリーチ、積極的な声かけの機会と位置づけ、新設される社会的養護自立支援拠点へ確実につなぐための重要なプロセスとして設計すべきと考えますが、局の具体的な取組方針をお聞かせください。
○丸山こども家庭局副局長
今回の1万円相当の物資配布につきましては、退所者の状況把握や困り事の聞き取りを行うことでアウトリーチの機会にもつながると考えております。
食料等の配布時に新たに実施します社会的養護自立支援拠点の案内カードを同封しまして、相談先として安心して利用できる場所であることを周知したいと考えております。
また、退所者の困り事に応じまして、施設の自立支援を担当する職員から拠点へも情報共有をして社会的養護自立支援拠点に自然に相談につながる仕組みも構築したいと考えております。
○上原みなみ
最後に、要望を申し上げます。
こども家庭局が令和8年度予算で掲げるライフステージに応じた切れ目のない支援や子供・子育て世帯の状況に応じた支援を真に実現するためには、立派な制度や拠点をつくって終わりではなく、やはり検証というのがすごく必要だと思います。
対象となる御家庭や若者たちが実際にそれを利用できているのか、利用しやすいのか、心理的・経済的なハードルを下げる工夫が不可欠だと考えております。
学童保育の昼食提供におけるお試し利用や費用の助成はぜひ検討していただきたい、今、やはり難しい問題もあると思いますけれども、検討していただきたいと思います。
そして、施設退所者等への支援を単発で終わらせることなく、新設される社会的養護自立支援拠点という確固たるセーフティーネットへ漏れなくつなぐという導線設計なども常に現場の当事者目線に立ったきめ細かな運用改善と、そしてもう1つ、本市の子育て・若者支援をうまくPRするということを強く要望いたしまして、私の質疑とさせていただきます。
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